2021.4.1
財団概要
公益財団法人整形災害外科学研究助成財団は新「公益法人認定法」下、内閣総理大臣の認定を得て、平成25年4月1日に公益法人へ移行を果たしたものです。整形災害外科学の研究を助成、振興し、我が国の医学研究の向上発展と人類の福祉に寄与することを目的としています。
当財団は昭和58年(1983) 1月に文部省(現文部科学省)の許可を得て設立されました(会員数367名)。以来、38年の歴史を歩んで今に到っております。設立の契機は、昭和53年(1978)に京都で開催された第14回国際整形災害外科学会(SICOT)の学術総会「SICOT ’78 Kyoto」でした。国内から1,000名、海外から3,000名の参加があり、その運営を担当したSICOT日本学会(支部)がその成功を記念すべく、剰余財産を基盤として発展的に財団へと移行することを思い立ちました。
設立以来、全国の整形外科研究者への学術研究助成と、アジア地域の若手研究者の学術研究を目的とする招聘に対する費用助成等の事業を行って参りました。特に学術研究助成事業は、令和2年(2020) 度までの38年間に485件、総額5億5830万円に達しました。
令和3年(2021)度は35件(1件50万)(臨床的研究28件、基礎的研究7件)の計1,750万円を助成します。令和2年度の助成は、35件の募集に対して116件もの応募があり、採択は1件50万円で1,750万円(倍率3.3倍:臨床2.6倍、基礎6.1倍)でした。
アジア地域の若手研究者の招聘費助成事業は平成25年(2013)度に衣替えをしました。毎年度5名までの招聘に助成(助成額1名20万円)し、招かれた研究者は、日本整形外科学会学術総会に参加し、併せて、その前あるいは後に1週間招聘の研究施設に滞在して研究交流を行ってきました。本助成事業については平成30年度より当面の間休止しています。
令和2年度より、若手整形外科医がアジアをはじめとする諸外国の医療機関での滞在を通じて、整形災害外科学の知識・見識を深め、国際感覚を養うことにより、整形外科医としての資質を向上させ、将来的な国際感覚の動機付けの機会を提供することを目的として、トラベリングフェローシップの助成事業(助成額1件30万円)を開始しました。
歴代理事長 | ||
(財団法人) | ||
天児民和(九州大学名誉教授) | 昭和58年1月~平成6年2月 | |
津山直一(東京大学名誉教授) | 平成6年2月~平成17年2月 | |
山内裕雄(順天堂大学名誉教授) | 平成17年5月~平成19年5月 | |
国分正一(東北大学名誉教授) | 平成19年5月~平成25年4月 | |
(公益財団法人) | ||
国分正一(東北大学名誉教授) | 平成25年4月~平成29年6月 | |
中村耕三(東京大学名誉教授) | 平成29年6月~令和3年6月 | |
松本守雄(慶應義塾大学教授) | 令和3年6月~ | |
歴代常務理事 | ||
(財団法人) | ||
津山直一(東京大学教授) | 昭和58年1月~平成6年2月 | |
山内裕雄(順天堂大学名誉教授) | 平成16年4月~平成17年5月 | |
国分正一(東北大学名誉教授) | 平成17年12月~平成19年5月 | |
岩本幸英(九州大学教授) | 平成19年5月~平成23年5月 | |
稲波弘彦(岩井整形外科内科病院理事長) | 平成23年5月~平成25年4月 | |
(公益財団法人) | ||
稲波弘彦(岩井整形外科内科病院理事長) | 平成25年4月~令和元年6月 | |
冨士武史(北大阪ほうせんか病院病院長) | 令和元年6月~ | |
会員(令和3年3月末日現在) | ||
維持会員422名 | 賛助会員35企業・病院 |
2021.6.12
理事長挨拶
令和3年6月に中村耕三前理事長の後任として、理事長を拝命いたしました松本守雄です。
当財団は1983年1月に特定公益増進法人として設立され、その後、2013年4月に新「公益法人認定法」のもと公益法人へと移行しました。財団設立は、1978年に京都で開催され、国内外から約4,000名の参加を得て盛会裏に終了した第14回国際整形災害外科学会学術総会「SICOT ‘78 Kyoto」を契機としています。その成功を記念すべく全国の名誉教授・教授らが中心となり、学会の剰余財産を基盤として当財団を設立し、「整形災害外科学の研究を助成、振興し、我が国の医学研究の向上発展と人類の福祉に寄与すること」を目的としました。
この趣旨に沿って、設立以来令和2年度までの38年間に整形外科医による運動器に関する臨床および基礎研究に485件、合計5億5830万円の研究助成を行ってまいりました。平成30年からは、全国を7ブロックに分け、ブロックごとに受賞者を決定することで、より多くの研究者に地域の偏り無く研究助成が行き渡るようにしております。また、これまで約200名のアジア地域の若手研究者を日本に招聘し、令和2年からは逆に日本の若手研究者によるアジアを初めとする海外施設への渡航を支援するトラベリングフェローシップを開始し、諸外国との医学的交流を深めるとともに国際的友好関係の醸成を図ってきました。
研究助成を受賞された方々の多くが当財団の助成研究を一つのステップとして、その後さらに飛躍され、本邦の整形外科学を牽引する指導的立場になられております。このように、設立当初の目的を達成しつつあることは当財団にとりましても大きな喜びであります。財団設立と運営にご尽力された先人の方々に敬意を表するとともに、これまで財団に多大なるご支援をいただいた関係各位に心より感謝を申し上げます。
現在、本邦の整形外科は世界のトップレベルにありますが、今後もその位置を維持し、運動器の健康を通じて国民の福祉に貢献するためには、多くの若手医師の研究心をたゆみなく向上させ、研究成果を世界に発信する国際性を育む必要があります。当財団が引き続きその任を果たせるよう努力をして参ります。
皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
令和3年6月
公益財団法人整形災害外科学研究助成財団
理事長 松本 守雄
2023.6.12
評議員名簿
(50音順) | |||
評議員 | 秋山 治彦 | 岐阜大学大学院医学系研究科整形外科学分野 | 教 授 |
〃 | 稲垣 克記 | 昭和大学医学部整形外科学 | 客員教授 |
〃 | 大鳥 精司 | 千葉大学大学院医学研究院整形外科学 | 教 授 |
〃 | 金原 俊 | 株式会社 医学書院 | 代表取締役社長 |
〃 | 田中 眞希 | 田中まき整形外科 | 院 長 |
〃 | 徳橋 泰明 | 医療法人社団 聖嶺会 立川記念病院 | |
〃 | 原田 敦 | 社会福祉法人仁至会 介護老人保健施設 ルミナス大府 | 施設長 |
〃 | 松下 隆 | 福島県立医科大学外傷学講座 | 主任教授 |
〃 | 三宅 信昌 | 三宅整形外科医院 | 院 長 |
〃 | 森山 正敏 | 森山整形外科 | 院 長 |
2024.7.1
役員名簿
理事長 | 松本 守雄 | 慶應義塾大学病院 慶應義塾大学医学部整形外科 |
病 院 長 教 授 |
常務理事 | 冨士 武史 | 医療法人成和会 北大阪ほうせんか病院 | 病院長 |
(50音順) | |||
理 事 | 粟田 浩 | 小野薬品工業株式会社 公益財団法人小野薬品がん・免疫神経研究財団 |
常勤顧問 理事長 |
〃 | 今釜 史郎 | 名古屋大学大学院医学系研究科運動・形態外科学 | 教 授 |
〃 | 岩崎 倫政 | 北海道大学大学院医学研究院整形外科学 | 教 授 |
〃 | 西能 健 | 医療法人財団 五省会 西能病院 整形外科センター西能クリニック |
常務理事 院 長 |
〃 | 鈴木 輝重 | アルケア株式会社 | 代表取締役会長 |
〃 | 田中 栄 | 東京大学大学院医学系研究科整形外科学 | 教 授 |
〃 | 松田 秀一 | 京都大学大学院医学研究科整形外科 | 教 授 |
〃 | 三上 容司 | 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院 | 病院長 |
〃 | 山崎 正志 | 筑波大学医学医療系整形外科 | 教 授 |
(50音順) | |||
監 事 | 小見山 満 | 小見山公認会計士事務所 | 所 長 |
〃 | 丸毛 啓史 | 学校法人 慈恵大学 | 理 事 |